分子整合栄養医学の父・ライナスポーリング)
分子整合栄養学を医師だけではなく、みんな知ればその恩恵は計り知れない。理解し実践することが大切である。学問の本幹部分をこのブログで紹介してみたいと思う。
ライナスポーリング
この学問はアメリカのライナスポーリングが1960年代にガンの治療としてビタミンCの大量投与にて子矯正医学を唱えたことに始まる。彼は元来物理学者であったが、1954年化学結合とは分子間で電子の軌道を共有することであるとの論文がノーベル化学賞となったが、物理学者が化学賞という前代未聞の受賞となった。その後の彼は反戦運動に傾倒して2回目の受賞はノーベル平和賞というまたまた畑違いの受賞となった。
しかしその後彼が提唱した分子矯正栄養学は間違いなく物理学者としての才能がいかんなく発揮されている。
ショウジョウバエの白内障
元来分子整合栄養学の分子とはその中の化学結合や酸化還元で電子の共有や移動が起こっていることを彼は知っていた。そのため白内障の原因を水晶体のコラーゲンの酸化と断定し、ショウジョウバエが死ぬ時に白内障なっている事実に抗酸化剤であるビタミンCの投与をすれば白内障は防ぐことができると予言している。そして実験によってまさしく白内障にならずにショウジョウバエは一生を終えたことを確かめられた。私の勝手な推測だが、彼は白内障を紫外線による水晶体内及びこの栄養水である眼房水内の活性酸素(電子を奪う)の発生に伴う水晶体のタンパク質つまりコラーゲンの酸化と推測したのだろう。つまり生体内のタンパク構造物の分子構造を明らかにしてその分子間の電子の共有、移動を酸化剤との関連から予想しこれを強力な抗酸化物質(電子を与える)であるビタミンCがこの眼房水に多いことを確かめ、その量を増やせば白内障は予防できると予言したのだ。分子整合栄養学は体系だった学問で、生体の条件(現時点の条件と食物などの出入り条件)が正確にとらえることができればある程度生体の行方(病気が治るとか治らないとか)の予想ができる。ある程度というのは人間のしていることは不確定要素が強く条件の検索など正確にはできないからだ。
生体の条件にその方のビタミンやタンパクの必要量の個人差が大きく関与する。次回の講座はこの点を説明しよう。

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