中村博整形外科での徒手療法～腰痛に対する徒手的筋筋膜剥離術
腰痛に対して腰部の筋の筋筋膜剥離術にて腰痛軽減させる

中村博整形外科では院長および理学療法士たちは他の医療機関で治るのが困難と思われる痛みに対して徒手療法のプロとして様々な技術を駆使して治していきます。ブログを通してその技術的な一面を少しずつ紹介していきたいと思います。

腰痛など筋肉成分の多い部位での痛みは筋の痙攣と筋膜間の炎症による癒着が原因として考えられる疾患が多く存在しています。
この場合の腰痛に対しては筋膜に対してもアプローチを図ります。
筋膜（ファスチア）とは筋肉や内臓を包む膜です。筋肉性の痛みの中にこの筋膜の癒着が原因していることが多くあります。筋膜は元来筋肉を他の筋肉から隔てる膜として存在します。

図1

図2

図1、2のように腰背部の筋肉は縦方向・斜め方向への走行をとりながら層構造をなします。そして筋膜は元来筋肉を他の筋肉から隔てる膜として存在します。

何らかの原因でこの筋肉を隔てる筋膜同士が癒着することがあり、するとその部分に痛みが出現します。
腰痛を訴えられている部分の筋肉を詳細に観察・触診するとその部位にしこりのようなものを触れることが多くあります。同部で筋膜の癒着が生じて動きが悪くなり痛みの原因となっているからです。

例えば図3の部位の腰痛がある場合に図4のような筋膜間の癒着がある場合があります。

図3

図２

当院ではこの筋膜の癒着を徒手的に改善させて痛みを軽快させていきます。

写真１

図5

図5の部位の腰痛に対して写真1のように、脊柱筋の痛みがある部位（しこりの部分）をつかんで上下・左右に動かして筋膜の癒着をはがしていくことで痛みの軽減をしていきます。
癒着のある場合（ほとんどの腰痛にあります）徒手的手技後に「あれっ」という感じで痛みの軽快を感じることができます。さらに同筋の徒手的ストレッチを行います。

写真2

写真2は腰部・背部の筋肉のストレッチです。脊椎の骨の間を広げてあげることで筋緊張軽減、可動域改善などが得られ、腰痛や腰背部の疼痛軽減に効果があります。急性腰痛および慢性腰痛、高齢な方は体幹の筋柔軟性が低下されているため徒手的にストレッチを行うことで筋肉は弛緩し痛みや動作が著しく改善します。

筋膜の癒着は筋膜の癒着を直接軽減させることとストレッチをうまく組み合わせることが腰痛軽減に大きな効果をもたらします。

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