理学療法

注射を避け、膝の「水」もできるかぎり抜かずに治療

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理学療法とは
理学療法と聞いても、漠然とした印象を持たれる方は多いのではないでしょうか。もともと理学療法とは「機能の回復を目的とした機能訓練」とされています。

しかし、ただ単に関節を動かしたり筋力訓練をするだけでは、本当の治癒にはなかなかつながりません。たとえば、変形性膝関節症による膝痛に対しては、膝の筋力増強の目的で器具を使った筋力トレーニングが行われます。変形の程度が軽い段階ではこの方法でも効果がありますが、程度が悪化すると病態は複雑になってきます。痛みは次第に膝から腰や足のほうに悪影響を及ぼし、腰も足も痛くなってきます。様々な治療を試しても痛みが取れないと心がめげて、「うつ」のような状態になることもあります。

そこで、痛みやしびれ、機能障害を治すためには、このような病態を理解することが大切になり、治療にアプローチするためには「やや特殊な」テクニックや「心のありよう」にまで着目することが必要になります。当院の理学療法士は、体の痛みや機能障害の原因が身体のみならず、心・精神との密接なつながりがあることを理解しており、これらに同時にアプローチを行います。

また、心・身体が細胞を構成する栄養から大きな影響を受けることを理解しており、食事の質や量などからの指導、アプローチも行います。痛みやしびれ、機能障害でお悩みの方で、他院での理学療法や整体などで治らない方は、当院での理学療法を試みることをお勧めいたします。

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◆当院での理学療法の特徴◆
  • その方の個性にあったアプローチを選択します。
  • 心・身体の連携を理解しています。
  • 心・身体が食事の影響を受けることを理解して、分子整合栄養医学の知識を持っています。
  • 解剖学的な知識に精通しています。

疾患別の理学療法の適応

以前NHKの番組で腰痛の85%は原因不明であるとのコメントが出されていましたが、この原因が不明であるといわれるものにも様々な角度からスポットライトあてることで何かしらの原因や治療法がみつかるものです。原因不明といわれる痛みの多くの場合は精神状態や栄養の問題などがあり、理学療法に反応する場合が多くあります。

その意味でも「診断」は当院での治療に対しては、重要ではなく「病態」を重視します。「病態」とは仙腸関節、筋肉の状態、関節の状態、心の状態を漢方・分子栄養学などの要素で分析することによって判断いたします。ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの一般的な診断も「病態」のひとつの要素としてとらえます。ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの診断はMRIなどの画像上の問題ですが、これらの所見や痛みなどの症状と一緒に出現してきたというよりむしろもっと以前よりあったと考えるのが妥当です。そのため時間的経過の中で他の要素の症状に対してしめる割合が大きくなってきます。その意味のMRIやレントゲンなどの診断によるものは治すことができる可能性が出てくるわけです。実際このアプローチによって下記のごとくの診断で苦しんでおられる症状が軽減したり軽快した例は多くあります。

下記に一般的な他院での診断に対してのコメント掲載させていただきます。

椎間板ヘルニア
一般的な理解として腰痛の原因として椎間板ヘルニアは恐ろしいものであり、
ほっておけば手術などの治療をしなければいけないとの認識があるでしょう。
しかし椎間板ヘルニアがあるのに痛くない方のほうが大多数である現実(統計によればMRIにてほとんどの方にヘルニアが存在する)があるということは、
ヘルニアがある方の腰痛ではどのくらいヘルニアが影響しているのでしょうか。
ヘルニアの診断を受けたり、以前受けていた患者さんが多く来院されますが、その中でかなりの頻度で当院での処置(理学療法など)にて軽快が期待できます。
このことからわかることはヘルニアの診断=腰痛という図式にはならないということです。
だからといって椎間板ヘルニアがまったく痛みやしびれなどの悪さをしないかといえばそうではないのです。
その鑑別を行うためにも当院での処置を受けることで鑑別がしやすくなります。そのため一般的な西洋医学の診断とは別の意味で、
漢方・分子整合栄養学・理学療法などの視点で見つめることは大切な気がします。
腰部脊柱管狭窄症
最近MRIによる画像診断が増えたせいでしょうか、腰部脊柱管狭窄症の診断にて来院される方が増えています。
持ってくるMRI画像をみると、教科書的な腰部脊柱管狭窄症の所見があり、症状を聞いてみても腰痛、下肢痛、下肢のしびれ、間欠跛行など典型的なものばかりです。
血管拡張剤などの薬物、神経ブロックなどを行い、効かない時は手術を勧められます。
しかし画像診断、症状からではなく理学療法・血液検査を行うことによって仙腸関節、筋肉、栄養など他の要素の可能性と治癒の方向性を見つけ出します。
ぎっくり腰、慢性の腰痛

下のものを拾おうとした時、くつ紐を結ぼうとした時などちょっとしたきっかけで、激しい腰痛がでる場合があります。
しかしこれを頻会に繰り返していたり、腰に重たいような痛みが持続する場合がよく見られます。
程度の軽いものであれば1回から数回の理学療法などで簡単に治癒が期待できます。
しかし重症であったり、数ヶ月から数年の長い経過経た慢性の腰痛の場合は、
身体ばかりでなく心の問題も多くかかえておられ、漢方・分子整合栄養学的に問題がある場合がほとんどです。
局所の痛みと全身の問題をミックスさせて同時進行で解決していくことが解決の早道であると言えます。
変形性股関節症

 

変性股関節症の原因は先天性の股関節脱臼を原因とする2次性のものがほとんどです。
一般的な西洋医学的に見れば関節軟骨がすり減って出現した痛みに対して、痛み止めなどを処方し経過を追って最終的には骨きり術や人工関節などの手術的治療となります。
しかし当院での考えでは、痛みの原因は関節軟骨のみに痛みの原因があるのではなく、股関節周囲の筋肉や仙腸関節や膝、足関節の可動域の低下などもなりえると考えます。
さらに見ていくと腰痛由来の神経痛までもが複雑に絡み合っていたりもします。
これに加え、栄養学的、漢方的な問題が複雑にからんでいます。
しかし、これらの要素をひとつひとつ絡んだ糸をほぐしながら治していくことで状態を改善させていきます。
変形性膝関節症
高齢者の膝の痛みはそのほとんどが「変形性膝関節症」という診断を他院ではされているようです。
確かにその病態はほとんどの方にありますが、膝の変形以外の要素も多いもの現実です。
変形性膝関節症とは膝の軟骨が加齢などにてすり減って起こる疾患ですが、痛みがこのすり減った軟骨のみの要素で起こるのであれば、
人工関節の手術ですり減った軟骨を人工物に入れ替えれば、痛みはすべてなくなるはずですが、しかし現実には痛みは残っている方はたくさんおられます。
いいかえれば変形性膝関節症の痛みは関節軟骨のすり減りのみが原因ではないと言うことです。
関節軟骨のすり減り以外の要素としては、関節周囲の筋肉・靭帯および関節包などの柔らかい組織の損傷や拘縮(硬くなる)、坐骨神経を含めた神経性の痛み、
また膝関節に負担がかかるような股関節、足関節の関節拘縮(関節が硬くなる)などです。
これらの要素を理学療法などにて改善させ、全身状態に対しては漢方・分子栄養学的な方法で良好な方向へともっていき、治癒に導いていきます。
まず手術を勧められたり、他の治療法で痛みが軽減しない方は試してみてはいかがでしょうか。

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